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    TOYOTA86 x Studie (X`aCARさんの連載記事)。

そー言えば、数日前に初めて86をドライブしてみました。走行距離380km、、商談に来て下さったディーラーさんの試乗車。鍵を渡されて、ドアを開けた瞬間、、ああ、こんな風なのか。シート位置を一番下げてリクライニングを起こす。ペダルリーチを合わせる。ステアリングコラムの調整はステアリング頂点をメーターケースに合わせる。シートベルトを締めてイグニッション!わくわくしました。埼玉事務所付近(高速下含む)をぐるっと周ってきましたが、想像以上にイイクルマでした。正直、、ほっ。としています。基礎シャーシ性能がなければどんな高価で高度な振動制御を施しても良くなる事はありませんから。その点86は大丈夫です。伸びしろ(タイヤとの関係性もありますが)をきっちり使えそうな感じですよ。いんや楽しみです!今回は仮契約(納期、、製品RS-1と86のタイミング)でしたがボディカラーは決めました。ダークグレーメタリック(61K)が僕らの86になります。ナンバーは今後のプロモーション展開を考えて”・216”を取得しようと、、続報は後ほど!
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さて、上記画像は今月号のXaCAR(ザッカー/交通タイムス誌)さんの新連載記事です。BMW専門店のStudie(スタディ)さんがTOYOTA86をチューニングすると、どーなるのか?その作業過程を連載して最終回に凄い事(内緒)が起こるよーです。因みにStudieさん、この86企画のサスペンションはKWかBILSTEINをチョイスするらしいと聞いておりまして、僕らも俄然やる気になりました!だって”サスペンション対決っ!”とか聞こえが良くて盛り上がる要素たっぷりじゃないですか?、、ま、勝つ事が前提なんですけどね。大丈夫、僕らは負けませんっ!本体のTOYOTAさんがやり残した伸びしろを具体化したマシン(FactoryTune001)にSACHSが採用されて、そのダンパー性能の想定倍以上のパフォーマンスを保持するサスペンションセット”RS-1”を主軸としたトータルフットワークチューニング、、最終回(企画に食い込んで行く気マンマン、、XaCAR山本編集次長、、宜しくお願いします)に笑うの為に僕らも頑張りますっ!さてさて、”対決っ!”もマーケティングの大事な要素の1つではありますが、今回の企画TOYOTA86xStudieに最も僕が期待している事は”クルマ(86)の性能と価値の基準を変える事”にあります。違った方向からクルマを考えて見る事。これは僕らにとっても大きな可能性、、もしかしたら市場の突破口になるかもしれません。あんまり書くとXaCAR山本編集次長に怒られてしまいそうなので、この辺で。僕は”戦いながら応援する。”ダブルスタンダード、、じゃなくジェントルメン(大人)なポジションで行きます。あはは。

  

    997GT3R MY2013.

2013年モデルの997GT3R!今シーズンもSACHSのダンパーとクラッチを実装備してのリリース!とか誰も書いてくれないので今日も自分でキーボードを叩いております。
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で、997GT3R/MY2013。SACHSダンパーとクラッチの実装備で間違いありません。ポルシェジャパンさん発表会(ワークスカラーにラッピングされたマシン奥のコマーシャルボードに”ZF”ロゴが掲げられておりましたし、ドイツのPorsche担当ベンヤミンさん(ZF-RaceEngineering/Shassis)が、そう言っていたような気がします。ビール飲みながら外人の顔と名前を覚える術は、コレ(名刺に似顔絵)が有効であります。ただし、、くれぐれも本人に見られないようにっ!
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さて、997GT3R-MY2013っ!997GT3CUPと同じ基本骨格シェル(911/997)を共通するものの、開発目的が全く異なるのは皆さんご存知の通り。997GT3CUPはワンメイク、イコールコンディション。つまり機械動体性能よりドライバーのテクニックで争われるレースでありまして、マシン装備は至ってシンプルです。よって997GT3CUPに搭載されるSACHSダンパーは減衰調整がありません。乗った事のある方の反応は”乗りづらい、扱いづらい、全く良くない!”と、よく聞こえてきますが反論はしません。僕もそーだと思います。ヒューマンバトル、技量の戦い、、だからこそ997GT3CUPを操るパイロット(エントラードライバー)の皆さんが尊敬にあたる真のアスリートと称えられるのですから。一方の997GT3Rっ!FIA-GT3国際規格、日本国内ではS-GT300カテゴリーに合致します。つまり敵、、相手は様々であり、機械動体性能が勝敗を分ける戦いですね。勝たなければPorscheヴァイスアッハの意味がない、、ポルシェ中枢は常に必勝体制である事も皆さんご存知ですね。そんな事から997GT3Rに搭載されるSACHSダンパーは4way制御のスルーロッドタイプが搭載されております。

■Source http://www.endurance-info.com/version2/actualite-endurance-15847.html

  

    大阪オートメッセ2013にて交通タイムスさん方面打ち合わせ。

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大阪オートメッセに行って来ました。実は初めて来ました、、。商材さえマッチすれば幕張(TAS)以上のポテンシャルを感じた次第です。展示された86の台数も多く”あー早く何とかナンナイかなぁ”が実感であります。そもそも何故?僕らが86のプロモーションを推進するかと言いますと、、欧州車フットワークエンジニアリングの中枢(開発と供給)、SACHSブランドを内包するZFグループの企業リポートに「2018年までにEuro圏の乗用車(Audi,BMW,M-Benz,VW,etc)用ダンパーの電子制御化のシェア拡張を”完了”させます!」みたいな事が書いてありまして、、こりゃー決定項だから急がないと!つまりVWやBMWのサスペンションが容易に交換できなくなる。僕らのヨーロッパ車用のフットワークセールスビジネスが急速に縮小、、いずれ消滅。その書き換えられないシナリオにエキストラ(Toyota86)を登場させてビジネスを延命させる事が核心です。SACHSで商売させてもらって居て、その幕引き役もSACHSつーサーガがアレ的ですよねー。
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さて、ピンチもあればチャンスもあるんです!この黄色い86!交通タイムスXaCAR(ザッカー)誌の山本編集次長が担当する長期リポートカーです。で、何故SACHSエンブレム(実は86プロジェクトリーダー多田さんの公認らしい)が??とXaCAR読者さんじゃない方々にご説明致しますと、”既にこの86にはToyotaさん向けOEM用(FactoryTune001)SACHSダンパーが装着されているから。”です。詳しくはXaCAR誌をご覧下さいっ!
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で、毎度お馴染み本人登場!左はタイムスのケンさんこと交通タイムス広告部の高橋さん、右がXaCARの山本編集次長さん。今後の本誌の進行と、別冊(86&BRZマガジン)の打ち合わせをさせて頂きました。BMW専門店Studie鈴木CEOが組み上げる86(詳細はXaCAR今月号をご覧下さい)に負けないように!そして本家FactoryTune001を超える統合パフォーマンスを目指しますので、どーか引き続き宜しくお願い致しますっ!
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さらにーっ。afimp(交通タイムス)の多田さん&熊崎編集長にもご挨拶できましたー!
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お約束の”友情出演”スタイリッシュ(やせた)にイメージチェンジ完了の香川県高松VW,Audi専門店アウトシュタット店主の岡林社長デス!今回もいろいろありがとう御座いました!

  

    ZF Race Report, 10.02.13

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WRC: Volkswagen celebrates first victory

Sensational result: the new Volkswagen Polo R WRC, which is equipped with a twin-plate clutch as well as dampers from ZF, celebrated victory in the Rally Sweden in only its second ever WRC outing. Volkswagen factory drivers Sébastien Ogier and Julien Ingrassia took the lead on the second special stage. In an exciting fight on snow and ice they convincingly defended their leading position from record World Champion Sébastien Loeb and won by a margin of 41.8 seconds. The French duo recorded the fastest time on eleven of the 22 special stages. By winning the closing Power Stage, Ogier and Ingrassia secured another three World Championship points and thus lead the Drivers’ World Championship by three points from Sébastien Loeb.

Jari-Matti Latvala and co-driver Miikka Anttila finished fourth in the second Volkswagen Polo R WRC. The Finnish duo claimed their first fastest stage time for Volkswagen in Sweden.

Result Rally Sweden (S), round 2 FIA World Rally Championship WRC, 07.02-10.02.2013:
1. Sébastien Ogier/Julien Ingrassia, Volkswagen, 3h 11m 41.9s, ZF
2. Sébastien Loeb/Daniel Elena, Citroën, + 41.8s
3. Mads Østberg/Jonas Andersson, Ford, + 1m 24.5s
4. Jari-Matti Latvala/Miikka Anttila, Volkswagen, + 1m 30.6s, ZF
5. Thierry Neuville/Nicolas Gilsoul, Ford, + 5m 06.4s
6. Juho Hänninen/Tomi Tuominen, Ford, + 5m 43.1s
7. Martin Prokop/Michał Ernst, Ford, + 11m 25.4s
8. Henning Solberg/Emil Axelsson, Ford, + 11m 42.7s
9. Evgeny Novikov/Ilka Minor, Ford, + 13m 04.7s
10. Yazeed Al Rajhi/Michael Orr, Ford, + 16m 27.0s

Drivers’ World Championship standings:
1. S. Ogier, 46 points; 2. S. Loeb, 43; 3. M. Ostberg, 24; 4. D. Sordo, 15; 5. J. Latvala, 14; 6. M. Prokop and M. Hirvonen, 12; 8. B. Bouffier and T. Neuville, 10; 10. J. Hänninen, 8.

Manufacturers’ World Championship standings:
1. Citroën Total Abu Dhabi WRT, 57 points; 2. Volkswagen Motorsport, 55; 3. Qatar M-Sport WRT, 31; 4. Abu Dhabi Citroën Total WRT, 15; 5. Lotus WRC Team, 12; 6. Qatar WRC, 10; 7. Jipocar Czech National Team, 8.

  

    プロジェクト86現状報告。

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えー、、「どーなってるんですかっ!(怒)」的な勢いで納期返答を迫るクライアントさんは未だおりませんが(笑)、ドイツサイドの進行も"そろそろ大詰め"の様子なので現状ご報告申し上げます。ズバリ!初回分50セット86&BRZ用RS-1の入荷は3月末です!近々試乗車の購入と各パートナーシンジケーションの最終打ち合わせを予定しております。ゆっくりですが、確実に進んでおりますので、どーぞ引き続き宜しくお願い致します。

  

    BMW E34Touring /Sachs Supertouring

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BMW5シリーズ、E34ツーリング(ワゴン)のダンパーです。現行Fモデルから遡る事4世代前のモデルですね。街中ではもーほとんど見る事のないクルマですが、在る所には在るんです。で、上記画像がダンパー(SACHS-Supertouring)一式です。どーですか?懐かしいでしょー。フロント(左側)用は往年のインカートリッジ式!ナックル&スピンドルアームがストラットアウターケースに接合されたディメンションです。ダンパーの交換頻度が高かった時代の産物かもしれません。一方のリア(右側)はSACHSにしかない逸品です。勿論当時のBMW純正ダンパーもSACHSですよ。エンジンに連動されたポンプを使って油圧で減衰制御する”レヴェリングシステム”を搭載しています。何とも懐かしい、、次代のE39と比べると何ともクラシカルではありますが、このE34がちょーど技術変換の過渡期、つまり主要フットワークサプライヤーが旧体制(Bilstein & BOGE)からSACHSへと本格的に変わる直前のモデルと考えると希少性と乗り続ける意義も見えてくるかもしれません。因みにこのE34Touringダンパー4本の合計金額は\26万を超えます。さてさて、査定価格(資産価値)や世間体よりも”そのクルマへの思い入れ”が大事だと僕も思います。価値の基準は人それぞれです!その気持ちに応えられた事が嬉しいです。オーナー様に感謝!

  

    SACHS Web プロダクツチャートを変更しました。

株式会社ハンズトレーディングの管理展開するSACHSウエブサイトを一部変更致しました。
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プロダクツチャートを変更しました。旧セグメント↑がこーで、これからは↓こーなります。
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主要変更点は”純正形状ダンパー”です。Advantage&Advantage+&Supertouringのユーティリティ並び性能評価を上方修正した結果になります。従来までドイツ人の説明通り「Advantage+&Supertouringは純正同等品(クオリティに関して)以上説明オシマイ!」をホボ鵜呑みにしてきましたが、どうやら違ったようです。性能の変化は僕らではなく”実際にご購入下さったユーザー様”からのレスポンスと、社内テスト(日本国内にて)を数年間繰り返した結果です。ノーマル純正ダンパー、SACHS製であれ、他ブランドであれ、明らかに違う。レスポンスと制御が確実に向上した。と、僕も思いました。また、某自動車メーカーの某車両がSACHSダンパー標準(純正採用)に変わった瞬間にクルマ全体の評価が変わってしまった事もあります。SACHSダンパー全般に言える事ですが”その性能表現が非常に難しい”事と、その効果と恩恵が”じわじわ体感”出来る製品です。今回のログと、チャートを変更しただけでは本質は伝わらないはずです。今後Advantage&Advantage+&Supertouringもblog上でフォーカスして行きますので、よろしくお願いします。

SACHSウエブを開いてオレンジ印をクリック!又は下記リンクをご参照お願い致します。
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http://www.hans.co.jp/sachs/diary.cgi?no=26

  

    実験室用の高速ユニフォミティ試験装置 ZF、「タイヤテクノロジー2013」に試験装置を出展

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ZF&SACHSの製品が、全ての自動車部品並びコンポーネンツのベンチマーク(目標性能)とされる背景がここにあります。性能基準を創り、更にその自らの基準を超える製品開発を常とするユーロ圏最高峰のサプライヤーZFグループ。ZF&SACHSのパーツが装着されていなくても、そのパーツ性能基準はZFが判断している事になります、、恐るべしZF!以降、ZFジャパン広報部佐々木女史から頂いたオフィシャルレポートです。メーカー関係者の皆様っ必見です。

長年の製品ノウハウを生かした定評あるゼット・エフ社テスト・システム部門の製品ラインナップ(ゼット・エフ社はタイヤ試験装置分野でもヨーロッパ市場をリード)
ゼット・エフ社は、2013年2月5日~7日に独ケルンで開催される「タイヤテクノロジー」に出展します。「タイヤテクノロジー」は、タイヤのデザイン・生産に関するヨーロッパ最大級の国際見本市です。ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社の事業部門の1つであるテスト・システムの専門家が、タイヤおよびホイール用のテスト・システム分野のゼット・エフ製品とその性能を幅広く紹介する予定です。テスト・システム部門では、車両、トランスミッションとアクスル、ブレーキ、トランスミッション・コンポーネント、オイル用の各種システムも提供しています。タイヤおよびホイールの分野に関しては、ゼット・エフ社は、「最先端の製品を均一な品質で提供する」という、世界のタイヤ業界における試験目標の最重要項目を満たすために使用される試験装置を各種取り揃えています。また、大手メーカー各社の革新的な製品開発や製品改良への取り組みを、ゼット・エフ社は柔軟性に優れた試験構成、試験シリーズで支えています。未来を見据えた新素材や製品機能では、テスト・システム性能への要求は多くなります。ゼット・エフ社テスト・システム部門の開発エンジニアおよび設計技師のもとには、要請に応じ、すべての基本モジュールを含んだ包括的なシステム一式が用意されます。このように各種モジュールを素早く手に入れられるため、技術要求を正確に満たし、顧客に合わせた最高のソリューションを提供しつつ、同時に、一系列の製品という圧倒的な経済的優位性も維持することができるのです。ゼット・エフ社のテスト・システム部門は、ヨーロッパ市場におけるタイヤ試験装置のリーダーとしての地位を確立しており、現在、主要タイヤメーカー各社、さらに車両メーカーの多くが顧客に名を連ねています。タイヤおよびホイール製品の重要な機能はすべて、次のような各種基本試験装置で徹底的にテストすることが可能です。
 特性試験装置
 低速ユニフォミティ・バランス試験装置
 高速ユニフォミティ試験装置
 転がり抵抗試験装置
 タイヤトレッド摩耗試験装置
 タイヤ騒音試験装置
 高速/耐久試験装置
 スプリングレート試験装置
上記の基本試験装置は、さまざまなモジュールを用いることで、個々のケースに合わせることができ、完全なテストラインへの拡張も可能です。ゼット・エフ社では、研究開発用、生産用、およびアフターサービス用の試験設備の開発、生産を行っています。コンポーネント単体から完成ユニットに至るまで、テスト・システム部門は、実に幅広い用途、各種産業部門向けにグローバルに事業展開しています。ゼット・エフ社はシステム・サプライヤーとして、すぐに使用・運用できる周辺システムおよびソフトウェアも含め、試験設備をターンキー(複雑な初期設定が不要で、システム導入後一発で動くこと)で提供しています。適切なソリューションは顧客と緊密に連携しながら生み出されます。リアルな状況のシミュレーションを実施し、ときには実際の要求仕様以上の状況をシミュレーションすることで、開発期間の短縮やコストの削減に貢献しています。ゼット・エフ社は25年以上にわたり、パッサウ・パトリヒングを拠点に高度な試験システム技術を提供してきました。世界の市場(30カ国170社以上の顧客)を相手に、これまでに700台以上の試験装置を実現した実績があります。

  

    RS-1(Performance Coilover) BMW F20/30.

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ドイツZFレースエンジニアリング社ピエリトランプ君から、先週土曜の夜遅くに開発進行のメールが届きました。BMW-F20/30用パフォーマンスコイルオーバーRS-1の開発に着手!「路面が良くなったら実装着ロードテストをスタートして、予定通り順調に進めば今年の夏頃にはセットアップ(製品化)出来ますよ」と。ホントかなぁ、、と、思いつつ、2012年1月末の発注から1年で動くレスポンスに少しびっくりしています。製品の開発進行は随時ドイツに確認しておりますが、先ず絶対返事が来ない、、ので、夏の終わり頃に現地訪問を検討しております。それまで暫しお待ち下さい。

  

    ZF、北京交通当局から大量注文を獲得

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 北京の公共交通当局からバス約2,200台分の低床アクスルシステムを受注
 ゼット・エフ・レンクシステム社のステアリングシステムもバス全車両に採用
 2013年中に納入予定ゼット・エフ社は、北京公共交通公社(Beijing Public Transport Corporation、BPTC)から低床アクスルシステムを大量に受注しました。中国生産のバス約2,200台にゼット・エフ社の最新技術が装着されることになります。北京市への納入は2013年中の予定です。中国の首都・北京では、今後もゼット・エフ社の最新技術をベースに、低床バス車両の導入拡大を図っていきます。ゼット・エフ社は2013年中に北京に低床アクスルシステムを納入し、それらは中国のメーカーが生産する約2,200台のバス車両に装着されることになります。バス1台につき複数のアクスルシステムが装着されることになるため、ゼット・エフ社にとっては、5,000台を超える大量のアクスルシステムを供給することを意味します。システムにはショックアブゾーバーやシャシ・モジュールなどのコンポーネントが含まれます。車室中央に広い空間が取れ、床の高さがわずか350mmのRL 85 EC前輪アクスルシステムをはじめ、AV132後輪アクスルシステムおよびAVN132 タグ・アクスルシステムを供給します。低床なのでステップを設ける必要がなく、どのドアからでも乗降しやすくなります。乗客の流れがよくなるため、バス路線の運行を効率化でき、BRTの各バス停での停車時間は、これまでの半分のわずか16秒程度ですみます。ゼット・エフ社とボッシュ社が半分ずつ出資する合弁企業であるゼット・エフ・レンクシステム社からは、2,200 台のバス車両すべてに、ボール&ナット機構(日本ではリサーキュレーティングボール型とも呼ばれる)のパワーステアリングシステムである「Servocom」を供給します。これは、ゼット・エフ社の低床技術を搭載したバスに正確な操舵応答性を提供するシステムです。このステアリングシステムについては、北京の交通当局から、さらに長距離バス800 台分の注文も獲得しました。「北京からの今回の新規受注を大変嬉しく思っております」と、ゼット・エフ社の商用車アクスルシステム事業部門を率いるアンドレアス・モーゼルは述べました。「北京の交通当局とゼット・エフ社は、低床バス車両の導入拡大に向け、長年にわたり戦略的パートナーシップ関係を維持してきました。」2004年以来、BPTCでは都市旅客輸送システムの拡大を図り、バスの低床化を進めています。現在、BPTCでは18万7,500kmに及ぶ距離にわたって2万8,000台以上のバスを運行しています。ゼット・エフ社はこれまでに、今回の大量受注分以外に、約1万5,000台のアクスルシステムと800台オートマチック・トランスミッションを北京に供給しています。また、ゼット・エフ・レンクシステム社からは、これまでに1万8,000台の「Servocom」ステアリングシステムを供給しています。
写真キャプション:
1.) ゼット・エフの低床技術を日々利用する北京の公共交通当局(BPTC)
2.) AV132低床用「門型」後輪アクスルシステム。低床で乗客の流れもスムーズで、すべての乗客にとっての快適性を提供。
3.) 商用車向け「Servocom」パワーステアリングシステム。優れた操舵性と、快適性および安全性を備えた軽快な走行を両立。