北京の公共交通当局からバス約2,200台分の低床アクスルシステムを受注
ゼット・エフ・レンクシステム社のステアリングシステムもバス全車両に採用
2013年中に納入予定ゼット・エフ社は、北京公共交通公社(Beijing Public Transport Corporation、BPTC)から低床アクスルシステムを大量に受注しました。中国生産のバス約2,200台にゼット・エフ社の最新技術が装着されることになります。北京市への納入は2013年中の予定です。中国の首都・北京では、今後もゼット・エフ社の最新技術をベースに、低床バス車両の導入拡大を図っていきます。ゼット・エフ社は2013年中に北京に低床アクスルシステムを納入し、それらは中国のメーカーが生産する約2,200台のバス車両に装着されることになります。バス1台につき複数のアクスルシステムが装着されることになるため、ゼット・エフ社にとっては、5,000台を超える大量のアクスルシステムを供給することを意味します。システムにはショックアブゾーバーやシャシ・モジュールなどのコンポーネントが含まれます。車室中央に広い空間が取れ、床の高さがわずか350mmのRL 85 EC前輪アクスルシステムをはじめ、AV132後輪アクスルシステムおよびAVN132 タグ・アクスルシステムを供給します。低床なのでステップを設ける必要がなく、どのドアからでも乗降しやすくなります。乗客の流れがよくなるため、バス路線の運行を効率化でき、BRTの各バス停での停車時間は、これまでの半分のわずか16秒程度ですみます。ゼット・エフ社とボッシュ社が半分ずつ出資する合弁企業であるゼット・エフ・レンクシステム社からは、2,200 台のバス車両すべてに、ボール&ナット機構(日本ではリサーキュレーティングボール型とも呼ばれる)のパワーステアリングシステムである「Servocom」を供給します。これは、ゼット・エフ社の低床技術を搭載したバスに正確な操舵応答性を提供するシステムです。このステアリングシステムについては、北京の交通当局から、さらに長距離バス800 台分の注文も獲得しました。「北京からの今回の新規受注を大変嬉しく思っております」と、ゼット・エフ社の商用車アクスルシステム事業部門を率いるアンドレアス・モーゼルは述べました。「北京の交通当局とゼット・エフ社は、低床バス車両の導入拡大に向け、長年にわたり戦略的パートナーシップ関係を維持してきました。」2004年以来、BPTCでは都市旅客輸送システムの拡大を図り、バスの低床化を進めています。現在、BPTCでは18万7,500kmに及ぶ距離にわたって2万8,000台以上のバスを運行しています。ゼット・エフ社はこれまでに、今回の大量受注分以外に、約1万5,000台のアクスルシステムと800台オートマチック・トランスミッションを北京に供給しています。また、ゼット・エフ・レンクシステム社からは、これまでに1万8,000台の「Servocom」ステアリングシステムを供給しています。
写真キャプション:
1.) ゼット・エフの低床技術を日々利用する北京の公共交通当局(BPTC)
2.) AV132低床用「門型」後輪アクスルシステム。低床で乗客の流れもスムーズで、すべての乗客にとっての快適性を提供。
3.) 商用車向け「Servocom」パワーステアリングシステム。優れた操舵性と、快適性および安全性を備えた軽快な走行を両立。