今週はBMW強化週間!BMWにおけるSACHS(ザックス)ダンパーの優位性を大いにアピールしましょうよっ!って事で、BMWの中で1番高くて速いクルマSauberF1.08に装備されているSACHSダンパーにフォーカスしてみましょう。前回も同じような試みでFIAオフィシャルCGをコマ切り掲載してみたのですが、何せ「解り辛~い」の大ブーイング!今回はエンピツで矢印まで書き込みましたから、何とかなるでしょ~。
★本牧戦線SachsBlogのSauberF1ダンパー講座/完結編。
上のお絵かきがフロントセクションです。ノーズの先に小さく収まるようレイアウトされています。地面と垂直に2本のダンパーと、水平に1本のダンパー、その左右にコントロールロッドが伸びています。(ロッドの先はナックルアームとホイル)おいおいバネは何処?って方もいるかもしれないので、ご説明。水平垂直ダンパーのリンケージ部分の左右がトーションバー(棒バネ)にクランプされています。各部の動きは矢印を見ながら想像してください。また各ダンパーの外部調整機能は?です。無いようにみえますが、手にとって見た事がないので何とも、、、
下のお絵かきがリアーセクションです。エンジンヘッド上部のカーボンコンポジットにレイアウトされています。(地面との位置関係はフロントと同じ)左右にローテーショナルダンパー(丸々した形の)ロッドの入力に応じて回転しながら減衰を発生します。左右のローテーショナルダンパーを繋ぐスルーロッドダンパーの3本構成です。スルーロッドダンパーの中心軸にはフロント同様、トーションバーがクランプされています。と、これが現在進行形のSauberF1.08のザックスダンパー概要です。
PS※ローテーショナル(回転減衰)ダンパー、最先端の割には「こんなの昔あったなぁ、、」な方はかなりのエンスー!50年代のメルセデスレーサー(W196等)に搭載されていたSACHS製レバーダンパーの応用(作動と応力支点)だと僕も思います。MBW196GPマシン用SACHSダンパーの話しは後ほど。