先日、久々にRS-1(通称)が装着された輸入車(ドイツ車)に乗る事が出来ました。プロトタイプの新製品性能にも驚きましたが、現ドイツ車のタフなシャーシに圧倒されました、、、。普段から乗っていると、ソレが常識になり見落としてしまう性能変化、、今私のシャシー性能基準がToyota86と主要ドイツ車の間をさまよっており、その恩恵か?新たな発見が沢山出来ました。今回のBMW-F2X/F3X系SACHS-PerformanceCoiloverのロードテストにご協力頂いたサンライズ池袋さんとM135オーナー様に感謝!ありがとうございます!テスト&インプレッション取得は年末まで続けます。
現在までの報告です。ドイツにて試作&ロードテストが完了したプロトタイプを入手。セットアップするスプリング2種類の内、高荷重(重い)車両用をF20/M135セットアップしました。電子制御キャンセラーとストラットステイはドイツにて調整中。フロント取り付けはBilstein同様、右側のスタビライザーリンケージを電子制御ナシ用を用意して頂く事になります。今回はサンライズ池袋の福田店長と金元メカニックの”とりあえずこれで大丈夫暫定仕様”に仕立てて頂きました。車高はご覧の通り、車高ネジ位置から換算すると、ここから35mm前後車高を上げる事が出来ます。メーカー、ドイツZFレースエンジニアリング社の推奨車高はノーマル車高から-10㎜、、ですのでもう少し車高を上げると”更においしい動き”が現れると思います。来月辺りに車高調整してみます。またキャビンの揺れ、、これはシャーシ剛性が強いので不快ではないのですが、もう少しダンパー減衰を上げながら前後バランスを見直す事で収まりのとても良い箱(キャビン)になるように思います。
ちゃんと踏んで、サクサクステアリングを回す高負荷インプレッションはM135オーナーさんと、敏腕サンライズ池袋福田店長に後々お願いするとして、私は微速(静止からタイヤの回転が始まる速度)からドイツでの想定巡航速度以内です。テスト方法はジャーナリストの五味先生から伝授して頂いたダブルレーンチェンジとスロットルとブレーキを組み合わせて瞬間的な高負荷状態での動体確認です。、、”乗り心地は心の問題”と常々黒沢先生がおっしゃっておりますので、心を落ち着かせ、普通の人(主にクルマに興味が無い人、ドライバーでは無くパッセンジャーが感じる乗り心地)感覚を重視しております。で、今回のテストコースは時間の関係上、池袋から上野公園(下町一般道路)登って首都高>上野線下り(何時でも空いている奇跡の首都高)、17号線からまた首都高5号線>埼玉に戻り、再び池袋へ。今回のプロトタイプはほぼ実製品版であり20段調整の減衰も、このセットでリリースされるはずです。前後共10段でテストを開始しましたが、凄い、、ほぼ従来のRS-1ライドが実現出来ておりますし、更に締め上げて(硬くして)も乗り心地に不満が出る事はないでしょう。瞬間的な高負荷の挙動も全く不安なし。BMW-F2X/F3X系オーナーさんでRS-1のリリースをお待ち頂いている方々、、今回の素晴らしいセットアップです。期待して頂いてOKです!このセッターは誰なのか?(ドイツのセットアップ担当者)合ってみたくなりました。
F2X/F3X系プロトタイプSACHS-PerformanceCoiloverフロントダンパーの減衰レート拡大図です。時間軸はまだお見せで来ませんが、新しいレートセットに見えます。従来の46,90系からの進化はダンパーの減衰グラフからも読み取れます。フロントの稼働率を更に上げたシャーシのように思います。トヨタ86用SACHS-PerformanceCoilover以降、新品番000となった事実上の次世代モデル、、そーゆー事を一切言ってくれないドイツ人ですが、本来このクオリティに言葉は要らないのかもしれません。発売までもう暫くお待ちください。