K零フロントバンパーの優れたデザイン性能は、絶対的な立体造型の元に成立しています。ディテール細部のボリュームを決め、全体的なトータルバランスに持ち込む手法で造型して行きました。つまり”細部ありき”細部のディテールに拘り、全体的なバランスを得るためにクレイ(造型用粘度)を使い果たした程です。サイズ、奥行き等の制約が多い中で”この世にナイモノを生み出す!”事。この開発現場の合言葉の元、オリジナリティ溢れるデザインが完成しました。FRP一体成型のフルバンパーです。(画像はオプション設定のLEDランプキットを装着)
3次元デザイン&造型の要素は、面と線の構成。更に最も重要な要素が”質量”なんです。質量、解りやすく言うとボリュームです。上の画像はフロントバンパーのボリュームポイントが良くご理解頂けるよう撮影しました。ポイントは勿論バンパー下部左右のパワーフラップと、もう1つはバンパー上部(LEDランプ上)で、ココの質量がK零バンパースポイラーの要で最も拘って&苦労したパートです。一見、ただ派手な造型に見えますが、経験値に基づく完璧な質量計算の元に成立した造型です。
4層の開口部はヨーロッパのハイエンドスポーツモデル(GT3系)をイメージして造型しました。左右両端のグリル配置によりデザインのマスバランスを最適化。エモーショナルなイメージを実現しました。バンパー下部左右に配置された迫力のパワーフラップはHondaN1-CONCEPT_4(N1コンセプトモデル)へのオマージュとしてデザインに組み込んでみました。「本家HondaDesignとは全く違うけど、GENE(遺伝子)レベルでは同じでありたい。」そんな思いをデザインに込めました。
モールド(モール付き)LEDランプユニットを左右にビルドインした状態です。画像ではモールをボディ同色にペイントしてあります。モールディングの横方向のラインが追加される事により、デザインの安定感と、開口部左右のアクセントとしてバンパーデザインを更に引き立たせます。LEDランプは配線施工により、フォグランプ&ドライヴィングランプどちらにも仕様設定が可能。(詳細はLED Lamp Kitページをご参照下さい)
両サイドのグリル部(又はLEDランプユニット部)を含むアンダーグリル開口部を全てブラックアウトしてみました。オールブラックアウトの恩恵は、ボディを視覚的に低く見せる事にあります。開口部左右と下ラインの切り替えしを意図的に130°以上の広角にデザインした事により、バンパー両端のペイント部が最小30㎜となり”全く新しい造型”が見えてきます。K零フロントバンパーはユーザーのオリジナリティに応えるデザインと、クオリティーを保持しています。
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